第7章 Still…
【N】
潤くんたちの家をでた。
大野さんは、明日朝早いからと、さっさと帰ってしまった。
雅「ニノ。あのさ、あの…」
「何ですか?」
雅「明日の仕事は?」
「昼からですけど?」
雅「じゃあさ、俺んち来ない?話したいことがあって…」
相葉さんの話ってなんだろ?
昨日のこと?思い出した、とか?
相葉さんの家は、昨日の夜のままで。とりあえず、片付けることにした。
相葉さんが、ゴムをマジマジと見ている。
「何やってんのよ?そんなもん、真剣に見るなって」
雅「だって、これ。俺が使ってるやつじゃない。誰のだろう?って思って~」
そこか?気になるとこは、そこなのか?
俺のじゃないとか…。
「相葉さん。問題はそこじゃなくない?」
雅「え?どこ?」
「はあ。何で、使用済みのゴムがあるのか?が、問題だろ?」
雅「ああ!確かに!ニノ。知ってるの?」
こいつ、マジで天然。
何で、こんなのに惚れたかなあ??
「知らねえし。それより、早く片付けるぞ⁉」
岡田氏。こいつに気持ちを打ち明けて…本当に大丈夫なのか?
雅「話っていうのはね、リーダーのことなんだ」
「大野さん?どうした?」
雅「リーダーさー。なんか、目を合わせてくれないんだよねー」
「それが、何?」
雅「俺さー、昨夜なんかしたのかな?」
相葉さんは、全く思い出してないみたいだな…。
話すべき…か?
雅「ねえ。ニノ?」
「あのさ、実は…」
俺は、昨夜のことをポツリポツリと話した。
相葉さんの表情がクルクルと代わる。
雅「…ふーん。そっか~」
「ごめんな?酒のせいとはいえ、嫌がる貴方を、無理矢理に…」
雅「ん?もう、いいよ」
相葉さんが、俺をジッと見てくる。
「何?」
雅「ニノちゃん。いつから、俺のことを好きなの~?」
「………はっ?なんで?」
天然は恐ろしい。何せ、遠慮がねえ…。
雅「俺は、ニノもリーダーも好きだよ~?」