第7章 Still…
【M】
雅「きっと、疲れてたんだよ?!気にしない、気にしない!」
やっぱり、相葉くんは良い。いつも前向きな意見を言ってくれる。
セックスの途中で寝られるなんて、恥ずかしくて隠したくなるようなことも、相葉くんなら言える。
ニノには、絶対に相談出来ない。大野さんも然りだ。
雅「戻りました~」
病室には、大野さんと翔がいた。ニノは、飲み物を買いに行ったらしい。
多分、違うだろう。自分の金で自販機から買ってるのを見たことないから。
智翔「おかえり~」
2人が笑顔で出迎えてくれた。
でも、俺は見逃さなかった。2人の様子がおかしいことを…。
大野さんが、相葉くんを見る目に戸惑いが見えた…。2人に何かあったな?なんだろうか?
考えていたら、翔が俺の首に腕を回して…。
キスしてくれて、帰って来てくれると言った。
滅茶苦茶嬉しくて、翔を抱えてクルクル回って…。なんて、子供みたいなことやってしまった。
いつの間にか、ニノも居て。3人に見られていることが、気まずくて堪らなかった。
翌朝。
「翔。昨日、大野さんと何かあった?」
翔「……無いよ。何で?」
「いや。大野さんがなんか…こう…いつもと、違うというか…」
翔「………」
翔が、テーブルに頬杖をついて無言になる。
集中して考えてるときの翔だ。
格好いいんだよなー。 本人には、言わないけど。
翔「やっぱり、潤はよく見てるね?…でも、今は言えない。もう少し待っててくれる?」
「わかった」
翔「ありがとう、潤」
頬にチュッとしてくれた。
「もっと…」
翔「だーめ。潤さー、これ以上すると止まらなくなるだろ?これから、事務所に行かないといけないから。帰って来てからね?」
「ううぅ。が、我慢する。今は!だからな!」
翔。笑ってるけど。帰って来てから、容赦しないからな?