第7章 Still…
【S】
智くんと2人きりになった。
いつもと違う…。
「智くん。どうしたの?何かあったでしょ?」
智「翔ちゃん…」
いつものふんわり笑顔じゃなくて、今にも泣き出しそうだ。
智「実は、昨日…。相葉ちゃん家で呑んだの」
「それで?」
智「今朝ね、起きたら3人とも裸だったんだ…」
「え?まさか…」
智「ここに来る前まで記憶が飛んでたんだけどさ…」
「うん。ここにきて、徐々に思い出したんだね?」
智くんが無言で頷く。
そういえば、ニノも様子が変だった。相葉くんは、いつも通りだったけど。
「それで?」
智「うん…。酒呑んで、楽しくなってさ。裸になった…。それから、相葉ちゃんの裸を見てたらさ…」
「うん。見てたら?」
智「ヤりたくなってさ…。襲っちゃった…」
「え?…えーーっ!何で?駄目でしょ⁉」
智「わかってるよ?!でも、さ、最後までシテないよ!」
襲ったのに、シテない?……どういうこと?
智「あのね、相葉ちゃんがすっっごく、泣くの。怖いって泣くの。そんなん見てたらさ…挿入れらんないよ…」
「そう…。ニノも?」
智「うん。ニノもシテない。ただ…」
「ただ…?」
智「す、素股って言うの?…をしたよ」
「素股?!あの、太腿で挟んでってやつ?」
何だか、クラクラした。
俺の考えが古いのか?
セックスって心が繋がってからスルもんだと思ってた…。
智くんもニノも…。相葉くんでさえ…ヤレるんだ…。
智「翔ちゃん…。おいらたちのこと、嫌いになった?」
嫌いには…なるわけない。
大切な仲間だ!……ただ、驚きはしたけど~。
「大丈夫。嫌いにならないよ。…これから、智くんはどうしたいの?ニノと相葉くんとどうなりたいの?」