第6章 distance
翔「イヤ、イヤ…あ、も、もう……」
「イヤ…?いい、の…間違いだろ?」
翔を繋がったまま、起き上がらせて対面座位にする。
翔「…ひぃあ、あ…っ」
俺の腹に熱いものが、飛んできた。
翔が俺の肩に顎を乗せて、ぐったりとする。
イッたか…?
「翔。俺、まだだよ?付き合ってくれるんでしょ?」
翔「うん。……キテ?潤が…足りないよ…。もっと、ちょうだい…」
「りょう~~かい♪」
翔の腰をガッチリ掴んで、下からガンガンと突いてやった。嬌声をあげて、口端から唾液が溢れる。
俺で感じてる…!
翔「…あっ、……おっきく…な…ハ、ぁっ…」
背中を大きく反らせて、後ろに倒れそうになる翔を抱き寄せる。
「翔…。また先にイッたの?…んっ、…ひっさしぶりで……、ぁあ、ヤバッ……ナカに…だ、出すぞ?」
翔「うん…あっ、ちょう…らい、じゅんっ…の…」
翔の蕾がギュウッと締め付けてくる。堪らず、ナカに熱を吐き出した。結合部分から、白いものに混ざって、赤いものが出てくるのが見えた。
あっ、切れた……!
「翔。ごめん…。切れたみたいだ…」
翔「大丈夫。潤のせいじゃない。それに…」
俺の頬を両手で挟み、チュッと口付けしてきた。
翔「潤が、足りないって言っただろ?もっと…ちょうだい…って…あ、ちょっ……あ、ぁ…」
抜かないまま、身体を反転させて抽挿を開始する。
昨日、中断させられてばっかりだったから…。止まらねぇ。
邪魔が入らないという安心感もあってか、激しく攻めた。
翔「ひゃあ、……ヒィっ…はぁ、あ…」
翔の喘ぎ声は、悲鳴に近いものに変わっていった。
身体を支えられず、顔を枕に沈めて…。ただ、揺さぶられている。
「翔…。俺が…、嫌な記憶。上書きしてやるから…な?俺に、付いてこいよ⁉」
翔が何度もコクコクと頷く。
その姿に腰の動きが速くなり、2人、ほぼ同時に熱を吐き出した。