• テキストサイズ

君と共に

第8章 予想と予感


「な、なに言ってんだよ…。」
彼女から出るまさかの暴言に、たじろぐことしかできなかった。
これは告白…なのか?いや、まさかな。
「ねぇ、どうしたのー?」トントン
肩を叩かれて、ハッと我に帰った…なんてできない。
「大丈夫…?」
真剣な表情で心配する鈴木。
「ごめん、俺の勘違いかもしれないが…今のは告白、か?」
「え、冗談だよ?」ニコ
…は?
「ちょっとからかってみましたー!」ニヤー
「な、なんだよ!嘘かよ!」
ったく、似合わない真面目な顔するなよ…。
「あーごめんごめん、ちょっと言ってみたかっただけ。」テヘ
考えた時間、返してください…。
…考えた時間?
俺、何を考えたんだ?
そうだよ、普通に考えればすぐ嘘って気付くはずだ。
ましてや、鈴木みたいなやつはなおさら…。
「どうしたの、かずくん?」ヒョコ
「あ、うん、何でもない。」
「もしかして、本気にしちゃったのかなー?」ニヤー
「そんなことないよ!」
「そっか…。」テヘ
「ふざけてないで、早くどうごまかすか考えよう。」
「…そだね!」ニコ
その後、結局は鈴木の嘘でしたーってことでなんとかしようと決まった。
帰りは、あえて1人になった。
見られたらまずい、それもあった。
本当の理由は、1人で考える時間をもらうため。
あの時、本当の告白ならば俺はどうしたのだろう…。
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp