第8章 予想と予感
色々なことにツッコミを入れたかったが、呆れてそんなことさえ面倒くさい。しかも、反省の色が見えない。
「おまえ、なにしてんだよ…。一体どういうつもりだ…。」
「そのー…まぁ勢いといいますか、流れといいますか…。」テヘヘ
なに、にやけてんだよ。バカか?あ、バカか。
「そんな怒んなくてもいいじゃんー。言っちゃったんだしー。」ムスー
開きなおりやがったよ、こいつ!
「放課後、話し合いするから待っててくれ。帰るなよ。」
「わっかりましたー。とりあえず今日も頑張りましょうー!」オー
本当に疲れるな、この鈴木ってやつ。
キーンコーンカーンコーン…コーンカーンキーンコーン…
「終わったー。最近、授業に疲れてるな…。」
「そだねー。しんどそうだねー。なんかあったの?」ヒョコッ
自覚なかったことに驚いていいのだろうか?
「敢えて言おう。君以外の原因がどこにある?」
「日々の葛藤、社会への不満、とか?」キリッ
「何を言っても無駄か…。」
「わかったって、ごめんごめん!で、話って?」ヘラヘラ
気づいてなかったのか!いや、わざとか?
「なんで付き合ってるって言ったのか?これからの接し方、どう弁解するか、だな。」
「だから、勢いで言っちゃったんだよー。それに接し方は今までと一緒の方が怪しまれないと思うよ?」
確かに、言われてみればそうだなぁ…。
「なら、どうやって弁解する?一度言ったものを嘘でしたーで済むか?」
「弁解、ねー…。」ムーッ
「本当に付き合っちゃえばいいんじゃない?」ニコニコ
「……………え?」