第6章 蒼い空を
翌日の学校では少しざわめきが起きていた。
恐らく、鈴木のことであろう。
昨日まではしゃぎまくっていた人が、急に大人しくなる。
突然の変化に、周りが適応できてなかった。
しかし、俺には心地よい。
うるさくはない。それだけでとても心地よいのだ。
テストもあるから、本当に集中できる。
「ここ、どうしてこの式になったの?」
ノートを見せながら、質問してくる鈴木。
色ペンがふんだんに使われてるノート。とても見やすい。
「あー、これはここのxにさっきの答えを代入して
連立方程式を解けばできるよ?」
「そう言うことかー。ありがとう!」ニコニコ
「あ、おう。」
ほんとに“ほどほど“絡んでくるようになった。
大体、1日2,3回?ぐらい話しかけてくるようになったかな。
それも内容は勉強のことばかり。
まぁ、無事に過ごせそうです。
「ごめーん、ちょっとノート見して?」
「ほい。」
「ありがとう。今日中に返すね?」
「んじやぁ、終わるの待ってるわー。」
「りょーかいしました!」キラキラ
待ってる間、現代文でもやろ。
とりあえず、難しそうな漢字だけを並べる。
カリカリカリ、カリカリカリ、カリカリカリ…
こういうのもたまにはありかな。