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すうら、すうすう。

第2章 一緒に走ってたっけよ? ~ハイキュー!!白鳥沢


「にしても意ッ外だね~。五色って女の子からお菓子貰っちゃったりするタイプなんだァ?硬派な堅物クンかと思ってたよォ、若利くんみたくさ」

気を取り直した天童が再び五色に絡む。

五色はガッと赤くなって目を三角にした。

「ももも貰ったんじゃない!気付いたら机に入ってたんです!何回同じ事言わせるんですか!」

「目くじらたてるなよ、五色。いいじゃないか、女子からお菓子なんて、もてるな、お前。・・・やっぱその前髪がいいのかな」

「前髪か・・・ならお前の机にもお菓子が入っていてもいい筈だな・・・入っていたか、白布?」

「え?」

「お前の前髪にもお菓子が贈られていいと思うぞ。入っていたか。白布」

「いやいやいやいや、ちょっと待て牛島。何の話だ。止めろ止めろ!」

真顔の牛島と眉根を寄せた白布の間に大平が慌てて割って入った。

「何も前髪目当てのお菓子じゃないと思・・・」

「前髪だって何だっていいよ~、女ン子からお菓子貰っちゃったりすんならさァ、俺もゲスの極み頭になっちゃうよ。・・・ん?あれ、でも白布が貰えないって事は変な頭になっちゃうだけかも知んないねえ?ヤッパ止めとこかな。アハハ」

それぞれ自分らしい表情で唇を噛み締める五色と白布を尻目に、天童はまた頭の後ろで手を組んで口笛を吹く。吹きながらフッと暗い窓に目を向けた。

「大体人に貰ったモン忘れて来るってどうなんだよ。よくないよ、そういうの、五色」

「な事言ったって白布さん、予想外の荷物まで持ったかどうかなんて気にしませんよ。教科書と部活のもので結構な大荷物だし」

「荷物!?女子から貰ったお菓子が荷物!?お前何様だッ!」

「何なんですか、何で俺が怒られなきゃないんです!?ちょっと落ち着いて下さいよ、白布さん」

「・・・教科書や部活のものは荷物でも、女の子から貰ったお菓子は荷物じゃないな・・・」

「でしょ!?でしょ!?ホラ見ろ、大平さんもこう言ってるぞ、謝れ五色!」

「謝る!?は!?訳わかんねえ!黙ってないで何とか言ってやって下さいよ!アンタ主将でしょ、牛島さん!」

「・・・・何でだ」

「はい?」

「何で揉める?荷物になるなら食ってしまえばいいじゃないか。何故食ってしまわなかったんだ、五色」

「え?や、何か・・・え?・・・・あ、そうだ!甘いもの嫌いなんです!俺!」

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