第4章 差し上げますー銀魂、万屋
麓のコンビニで団子とイチゴ牛乳を買い、イートインスペースで爆食。ちょっと涙ぐむ。
甘物の懐に頭を突っ込んで甘死にしたくなる程旨い。
二駅分歩いて帰った。電車代が団子とイチゴ牛乳に化けたので、仕方がない。腹は立つが悔いなし。
我が家に辿り着いたのは真夜中だった。途中二回も職務質問されたせいで要らない時間を食った。腹しか立たない。
布団に入って即就寝。青い狸に居候を決め込まれる夢をみた。うなされながら朝を迎える。
「いつ帰って来たヨ、このモジャモジャは」
「さあ。僕が来た時にはもういたからね、夜のうちに帰ったんだと思うけど。神楽ちゃん気が付かなかったの?」
「気付いてたら布団に寝かしたりなんかしてないネ。慰安旅行だなんて騙して山なんか登らせやがって、熊に食われたら良かったんだヨ、こんな天然パーは」
「天然パーまで言ったら"マ"つけてあげなよ。何か全然違う感じになっちゃうからね、"マ"がないと」
「マなんか要らないネ。パーもいらないヨ。天然も必要ないネ。バカでいいヨ、こんなオッサン」
「・・・よっぽどヤだったんだ、山登りが」
「何でわざわざ登ったり下りたりしなきゃいけないネ?歩きたきゃそこらへん歩いたらいいヨ。山まで行く必要ないワ。あんなんが慰安旅行!?ドタマに来るヨ!」
「まあ確かに近所の山にピクニックが慰安旅行ってのは苦しいよね。物凄い力業来たって思ったもんな、流石に」
「ウンコして踏んづけて足滑らせて崖にぶら下がってろって話ネ!半ケツ晒して麓の伝説になりやがれアルヨ!」
「神楽ちゃん、下品だよ」
「脱糞レジェンド!」
「ブ・・・ッ、止めなさい!嫁入り前の女の子がそんな事言っちゃ駄目だろ!」
「新八、言っとくけどナ、これっくらいの事オマエのお通じだってバンバン言ってんだヨ!甘い夢ばっかみてるとモジャ男みたく尿から糖が出るヨ!」
「ぅお、おまッ、今何つった!?ぉ・・・お通じってなんだッ、お通じって!?ちょ、待てやゴラァ!!」
「待てっつって待つヤツなんかいないネ。世の中そうなってるネ。待ってくれない信号機にアタシが何回殺られそうになったと思ってるネ!信号無視ナメんなメガネェ!!」