第3章 絵から吹く風ーハリー・ポッター、ルーナ
言いかけてルーナはカッとお腹の中が熱くなるのを感じた。
・・・・闇?・・・・闇・・・!?・・・ふざけないで!!ハーマイオニー、ひどいよ!!!
「怒ってないで行くぞ、ルーナ」
フレッドがルーナの右腕を引っ張った。
「まさかバラバラに切り刻みゃしないと思うけど、早く取り返した方がいい。あの絵からスピリットが追い出される前に」
ジョージが左の腕を取る。
「大事なんだろ?」
「悪かったよ」
「責任の何割かは僕らにある」
「カケジクはちゃんとルーナに返すよ」
「筋が通せないヤツに悪戯を仕掛ける資格はない」
「責任が取れないヤツの仕掛ける悪戯はドラゴンの糞よりなお悪い」
「俺たちはウィーズリーの双子だ」
「誇り高き悪戯仕掛人」
右でフレッドが笑い、左でジョージが笑う。
「自分たちを見損なうような真似をする愚か者じゃないんだ。行くぞ、ルーナ」
・・・・こんなイカす双子ッている?いたら教えてよ。
もう、これだからどんな悪戯されたって、皆ウィーズリーの双子が大好きなんだよ。
ルーナは双子に腕を引かれて走り出した。