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すうら、すうすう。

第10章 オバケなんてねえよ。居たら困んだよ。ー銀魂、真選組ー



「何が素敵な一夜だ。こちとら仕事なんだよ、馬鹿」

「だからその仕事にさっさと戻れっつってんだ。ビビってんじゃねぇぞ、土方」

「…ただの呼び捨てが一番腹が立つのは何でだ?」

「そらぁこもってる気持ちが違いやすからねィ。心ォ込めて嫌ってんのが自然に伝わるんじゃねぇですかィ?真心ってなァ偉大なモンでさァ」

「真心の使い方間違ってっぞ。真心と俺に謝れ」

「悪ィ事もしてねぇのに頭なんか下げる俺じゃありやせん」

「ああ、そうかよ。だろうな。ならせめて黙れこのクソガキ。この夜中にオメェと言い合いなんざしたかねぇんだよ」

「俺だってアンタの顔なんか何時でも何処でもどうしても見たかねぇのを我慢して暮らしてるんですぜ?アンタもちっとは我慢を覚えなせぇ」

「オメェのどこに我慢があるんだ?全然見当たらねぇぞ、そんなモン」

「俺の我慢は愚か者には見えねぇ試金石なんでさ」

「何言ってんだ。寝惚けてんのか?寝言は布団に入ってから言え」

「じゃあ布団敷けよ、バイト」

「…俺はそういうバイトをしてんじゃねえ。寝たきゃ便所の床で目立たねぇように寝てろ。仕事上がったら置いてってやるから通報されるまでずっと寝てろ。通報受けたら連行しに来てやる」

「俺ァ眠りが浅ぇ質でね。逃がしゃしねぇぞ土方」

「逃がすも何も大人しく屯所に居りゃ明日にゃそこに帰んだよ、俺は。わざわざ出張って来なくたっていいだろが。本当に一体何しに来たんだ、オメェは」

「アンタを笑いに来たに決まってんでしょうが。他に何があるってンですかい?」

「……早く食えよ」

「食い終わったら帰りやすよ?そしたらアンタァあの万屋とどうやら死んデレラのバケか何かとガチですぜ?いいんですかィ?」

「………デザートはどうだ?奢るぞ、バイト代で」

「マジで!?やー、悪ィなトシィ。じゃ、俺はネオアームストロングサイクロンジェットアーム ストロングパフェで」

「あ?ネ?ア?ああ?何だそりゃ」

「そんなら俺ァネオアームストロングサイクロンジェットアーム ストロング モア ストロング改クレープを。具マシマシで頼みますぜ」」

「モ、モア?改?クク、ク、クレープ?何ソレ、ホントに食いもんか?爆発物じゃなく?具ってのはアレ?火薬とかじゃなく?」

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