第10章 オバケなんてねえよ。居たら困んだよ。ー銀魂、真選組ー
「おいじゃねえだろ、わかんねえヤツだなコラ。リピートしなさいよ、午後の紅茶を嗜んじゃいなさいよ。それとも何?俺が店長じゃ不満だってか?代理じゃ認めねえってか?フードと替われってか?替わんねえよ、俺甘物しか作る気ねぇし。肉とか焼かねえし。ファミレス来たからにゃデザート専門ですよ。尿がメープルシロップかメープルシロップが尿かってくれぇ甘物専科です。将来的にはカナダの土産物屋で奇麗な店員さんにコック捻って貰っちゃって、シロップの量り売りなんかで生きてこうかなってくらいの覚悟で来てっからね、俺は。金輪際フライ返しなんか持たねえぞ。持つとすりゃぁそら積乱雲もビックリのふっかふかのホットケーキを焼く時だけだかんな。…お?何だ、青筋立てちゃって、怒ってんの?それともユーレイが怖くてビビっちゃってるの?デんのはこれからなんだからさ、しっかりしなさいよ、ヒジカタカタくん」
「…やっぱりデんのか」
「……」
「オメェも何か押し付けられたクチだろ」
「……何の話?」
「ユーレイの話だ。ンなモンがデるんでもなきゃてめえ風情が店長代理になんざなれる訳ねえだろうが」
「あー、ユーレイのせいで厨房からバイトが逃げ出しちゃうんでもない限り、キミみたいな雑で煙草臭いマヨネーズがお料理で雇って貰える訳ないみたいな、そうゆう話?なーるほどね。あー、わかるわかる、わかるけど間違ってますよ、ヒジカタカタくん。キミの厨房勤務のハマり指数が1なら俺の店長代理ハマり指数は1000000000000ヘクトパスカル、較べちゃ駄目だよ、マチャアキ。閉店までテーブルクロス引っ張らすぞコラ」
「…ヘクトパスカルは台風の規模だし俺はチューボーですよ!じゃねえ。星なんか幾つでもくれてやるし、てめえと夜明けまで働くくらいならヘクトパスカルカウントしながら氾濫しかけた河川敷で泥塗れンなって土嚢積んでる方が何ぼもマシだ。大体何だ、1000000000000って!スカウターがぶっ壊れてベジータも吹っ飛ぶわ!いいか?大体な、ユーレイなんかいねぇんだよ!!!!!わかるか!?オバケなんかないんだよおォォォおおォォ!!!!!」
「ヘクトパスカルは台風の規模を表す単位でしょ?ンなモンどうやってカウントすんの?石原良純ですか、アンタは?何イカれた事言ってんだかヒジカタカタ」