第10章 オバケなんてねえよ。居たら困んだよ。ー銀魂、真選組ー
「はい、土方十四郎くん。山崎くんのヘルプでフード勤務ね。言っとくけど時給も立場も研修扱いだからそのつもりでね。うちは国家権力相手でもそういうとこ変わんないから。開店当初からそんなスタンスだから。てかまあ、この店いつ開店したんだか知んねえけど、俺が店長代理になったからにはそこらへん必要以上に厳しくやってくかんね。そーゆう事でよろしくマヨネーズ」
「……おい…」
「おいじゃないでしょ、はいでしょ?全く真選組だか新幹線だか知んないけど、最近の公務員はなってないね。あーあー、全くなってない。何なら柿栗三年桃八年なんか拝みたくなるくらいなってない。実がなってない、態度がなってない、健康管理がなってない。店のマヨネーズ啜ったら即通報だから気を付けなさいよ。卵と酢と油の摂り過ぎでそろそろコレステロール値振り切っちゃってんじゃない、マヨ方くん?いや、俺もぼちぼち小便甘口だけどさ、まだ振り切っちゃないからね。肩書きだって店長代理だしさ、まあそういうちっさい事に拘るタイプじゃないけどね、俺は。でもまぁぶっちゃけ土方くんよかぶっちぎりで偉いから。ここじゃ銀さん神様だから。いやぁ、銀さんとうとう店長代理まで昇り詰めちゃって世紀の大出世だよね、どうよコレ?もうヤバくない?ますます銀さん人気に拍車がかかっちゃうっつの。やー、参るわ。参るね。出来る男は辛いわマジで」
「…おいコラ…。何でテメエがここにいんだ、万事屋」
「万事屋じゃありません。店長代理。はい、リピートアフタヌーン?て·ん·ちょ·う·だ·い·り!」
「…オメェはファミレスの店長代理の肩書き風情にどんだけ踊らされてんだ、情けねえ。大体いつから英国紳士になりやがった?ダックスフンドもビックリの短足のクセしやがってジェントルメン気取りか?足長おじさんにゃ母をたずねて三千里の百乗よか遠いわ、このシュガーラッシュが!ポンチョに夜明けの風じゃなくて首絡ませてとっととくたばりやがれ、バカタレ。ツッコミどこ多くて疲れんだよ、テメエは!リピートアフタヌーンて何だ!?リピートアフターミーだろが、おい!」