第2章 〜序章〜
部屋に戻るとすぐに画面を立ち上げて数分間ずっと画面を眺め続けた。
悠『幹部7名よりもスナイパーの方が厄介だ』
流石にプロの暗殺者となると厳しい。
蓮「確かに」
蓮も同じ様子だ。
悠『まぁ、後は奴らが動くのを待ってから様子を見てみるしかない』
蓮「そうだな。悠貴はどうして奴らが世界征服をしようと考えてるのか分かるか」
悠『そんな理由有り余るほど見つかる…』
この世の中は本当に色々あり過ぎると思う。
それなのに何事にも興味が湧かない俺は感情論では理解することが出来ないが、心理学等の面で見れば答えは何個でも見つかる。
蓮「今の世の中は腐り過ぎてるからな」
蓮が心の底から感じているのが伝わってくる。
悠『あぁ』
蓮「そう言えばまだ何とも言えないが、芸能界に関係がありそうな奴がいるらしい」
蓮は芸能界では顔が広い。
その為芸能界の噂は全て把握している。
悠『早いな』
蓮「芸能界の事なら俺に任せてくれ」
蓮は自信満々に笑った。
確かに芸能界関連の事で蓮の右に出る者はいないと思う。
悠『あぁ』
蓮「今度その芸能人の現れるスタジオに行くからな。準備しとけよ」
そして手をまわすのも早いと思う。
とても頼りになる相棒だ。
悠『あぁ』
蓮「じゃあ風呂に入ってくるわ」
そして蓮は部屋を出て入浴しに行った。
悠『確かに芸能界には特にそういうのが居そうだ』
そして俺も入浴しに行くことにした。
俺専用の入浴場がある為、蓮と重なる事がないのでお互い気軽に入れる。
バスタブに浸かりながら謎の組織について頭の中で整理をしていたら気付けば数時間が経っていた。
蓮「大丈夫か、悠貴?」
どうやら心配して蓮がやって来たようだ。
悠『あぁ』
蓮「そうか、じゃあお前の部屋で待ってるぜ」
俺の安否を確認すると蓮はホッとした様に俺の部屋へと戻って行った。
悠『分かった』
部屋に戻ると蓮がこちらに駆けつけて来た。
蓮「やっと出たか。てか、本当に大丈夫か?」
悠『あぁ、少し考え事をしてた』
蓮「まぁ、お前に何もなくて良かったぜ。倒れてるんじゃないか心配したんだからな」
悠『ごめん』
俺が謝ると蓮が鳩が豆鉄砲を食った様な顔をした。