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combattimento~日本~

第2章 〜序章〜



悠『失礼します』

校長「急にすまないね、神城君」

部屋に入ると校長がこちらにやって来た。

悠『いえ』

校長「とりあえずそこに座ってくれ」

校長に促されソファへと座った。

警察「わざわざすまないね」

ソファに座ると同時に声をかけられた。

悠『いえ』

警察「さっそくですが、本題に入りたいので申し訳ないですが校長先生には席を外していただいてもよろしいでしょうか?」

校長「分かりました」

そして校長が部屋を出た。
校長や周りに人の気配がないのを確認してから、警察の人が口を開いた。

警察「神城君、本題に入らせてもらうよ」

警察が口を開くと同時に一気に部屋の空気が凍てついた。

悠『どうぞ』

警察「君のお父様に言われてこれを」

そう言うと警察の人が俺に手紙を渡した。
父の手紙付きなど今回が初めてだ。
とりあえず封筒を開けて中の手紙を見ると…。



[悠貴へ

最近、謎の組織が現れた。
我々の頭脳では全く手に負えん。
お前の力を貸してくれ。
そして、謎の組織の陰謀の阻止に協力してくれ。

父]



悠『謎の組織?』

警察「詳細は不明だ。最近急に現れて、頭脳戦で我々に挑んで来ている。しかし天才集団の集まりの様で我々の頭脳では全く手に負えない。だからこうして君に力を貸してもらいにきた」

悠『分かりました』

興味はないけど暇潰しにはなりそうだ。
父の手紙が付いている事などを踏まえても今回の件はそれなりのゲームくらいにはなる筈だ。

警察「ご協力感謝する」

警察の人が深々と頭を下げて来た。

悠『いえ』

警察「それじゃあ今日はこの辺で大丈夫だよ。わざわざすまなかったね。またよろしく頼むよ」

悠『いえ、失礼しました』

そして俺は応接室を出た。
すでに授業が始まっている時間なので確実に遅刻だけどとりあえず教室に向かった。
教室に入ると一気に視線がこちらへと集まった。
この瞬間がストレスになる。

先生「話しは校長先生から聞いているから大丈夫だ。とりあえず席につけ、神城。それじゃあ授業を再開するぞ」

一時的に止まった授業が再び再開された。
蓮が心配そうにこちらを見てくる。
この様子では授業後に確実に質問攻めだ。
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