第23章 【切甘(R18)】閉じ込めた恋心/及川徹
「やだ…!やめて、及川君っ!」
私の言葉なんか聞こえていないかのように私の言葉に一切耳を傾けてくれない及川君。両腕は頭の上で及川君の左手に押さえつけられ、空いた片方の手で及川君は私のブラウスのボタンを全て外した。そして既に硬くなった胸の突起を指先で転がしたり、摘んだり、及川君にされるがままだった。
そしてその手は下の方へ降りていき、下着の隙間から及川君の長い指が私の秘部を撫でた。私の秘部は触られてもいないのに、既に濡れていた。そして、容易に及川君の指を受け入れてしまった。学校の保健室、生徒との淫らな行為。そしてその相手が及川君という事もあってか、私の体は過剰に及川君の指の動きに反応してしまった。及川君にナカを掻き回される度に、甘い声が漏れる。このままこの快感に気持ちを任せてしまいたい気持ちもあったが、こんな風に及川君と関係を持ってしまう事が、苦しくて、悲しくて堪らなかった。
「…っ、お、いかわ、く、ん、こんなの、やだよ…っ。」
目から溢れた涙。それを見た及川君は、私のナカから指を抜いた。そして、押さえつけられていた手も解放された。
「…ごめん。」
及川君はそう言って、私から離れた。
「俺、本当に遥香ちゃん先生の事好きなんだ…。だから、目の前であんなの見せられて、悔しくて、悲しくて…。」
いつも真っ直ぐな瞳で私を見つめてくれる及川君の瞳は揺らいでいた。
「…俺、アイツと一緒だ。最低な事した…。ごめんなさい…。」
「私、及川君より年上だし、先生だし、こんな事ダメだって、」
「…うん。ごめん…。もう、保健室には来ないから。ごめんね。」
違うよ、及川君。涙が出たのは無理矢理されたからじゃない。
「及川君、私も及川君が好き。でも、こんな風に及川君と結ばれるのはイヤ、なの。」
「…今、なん、て?」
「私も及川君が好きだったよ。」
「…こんな事したのに?」
その問い掛けに私は頷いた。
「及川君が卒業したら、私を及川君の彼女にしてくれますか?」
「…夢じゃない?」
「うん。」
及川君は私を強く抱き締めた。
「遥香ちゃん先生ごめん。もうこんな事しないから。だから、卒業するまで待っててくれる?」
「うん…!」
涙を浮かべた及川君は壊れ物でも扱うかのように優しくキスをしてくれた。