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【WJ】短編

第23章 【切甘(R18)】閉じ込めた恋心/及川徹


 あの一件以来、妙に及川君を意識してしまい、平然を装ってはいるけど、及川君と話すだけでドキドキしちゃう。そんな私を他所に、普段通りの及川君。なんだかそれが少し悔しかった。

 とある日の午後、体調不良ということでやってきた二年生の男子生徒。熱はないが、次の授業が体育ということで、授業に出たところで見学になるし、それなら保健室で一時間だけでも休んでた方がいいと思い、ベッドへ案内した。


「それじゃあ何かあったら呼んでね。」


 そう声を掛けると、急に手を引っ張られた。


「どうしたの?」
「遥香ちゃん先生、俺、先生の事好きなんだけど。」


 突然の告白に驚いた。が、彼も及川君と同じ。年上に憧れるお年後。そんな時に手近にいた年上の女性が私だっただけ。


「気持ちは嬉しいけど、きっと今は年上に憧れちゃう年頃だろうし、私も高校生の時そうだったから、分かるよ。でもね、私は先生で、君は生徒。だから、」


 強い力で引かれ、私は彼のいるベッドへ引きずり込まれた。抵抗しようとするも、私の力じゃ彼の手を振りほどくことも出来ない。


「じやあさ、取り敢えず一回ヤらせてよ。年上の女がどれだけエロいのか体験しときたいし。」


 さっきの真剣な眼差しは何処へやら。そう言って笑う彼を怖いと感じた。
 白衣の隙間から手を入れられ、下着の上から胸を触られた。


「遥香ちゃん先生、結構大きいね。」
「ちょ、やめ…!」


 マズい、マズい、マズい。これは非常にマズい。幸か不幸か五限目の授業が始まり、恐らく保健室を訪ねて来る人は誰もいないだろう。助けが来ないという事は自分でこの状況を打開しないといけないという事。仮に誰か来たとしてもこの状況を見られるのはマズい。そんな私の気持ちを他所に、パチンと音がして外された下着。彼の大きな手が私の突起を指で遊ぶ。


「ん…っ、ふ、」
「ほら、遥香ちゃん先生も満更でもなくなってきたでしょ?」


 自分の気持ちとは裏腹に反応を示す体が憎らしくて堪らなかった。


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