第1章 バレンタイン
【バレンタイン(桂小太郎編)】
「小太郎、いるー?」
辰馬にチョコを渡した彩菜は、昔馴染みに市販のチョコを渡そうと、回っていた
「おお、彩菜ではないか。どうした?」
「はい、これ」
そう言って、辰馬と同じチョコを桂に渡す
「こ、これは!!」
「チョコ。あ、羊羹とかそっちの方が良かった?」
桂は、ソバなど日本食を好んでいる
したがって、チョコなど洋風なモノより、羊羹など和風の方が良かったのかも知れない
「……………」
「小太郎?」
先程から桂は、無言の状態だった
「おーい、小太郎?」
「……………る」
「え?」