第2章 時の記念日
ざわざわ――――……
「んっ……」
ふと、彩菜は目を覚ました
周りが、ざわざわと、騒がしいからだ
「(誰か来たのか?)」
そう思い、ゆっくり目を開けると、
じぃー―――……
「………えι(何で!?)」
驚いた
目の前には、女の子が彩菜の顔をガン見していたからだ
「あ、起きた!」
女の子は、勢い良く立ち上がり、
「せんせー!起きたよ~!!」
パタパタと大きな声で、走って行った
一瞬の出来事に呆然とする彩菜
だが、それ以上に、女の子に驚きを隠せないでいた
「……え、ってか、今のって…」
言いかけた時、ふすまがスッと開いた