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SHELTER【気象系BL小説】

第5章 深遠の記憶


翔は今日、B地区に留まる。
潤と翔は一緒に部屋を出て行った。

俺はずっと雅紀に抱っこされていた。
智がベッドサイドに腰をおろして、俺の顔を撫でた。

「大丈夫…?カズ…」
「うん…智…」
「ん?」
「ううん…なんでもない…」

智は…ニノが好きなのかな…

「カズ…?何かあったら、俺達にちゃんと言うんだよ?」
「うん、ありがとう…」
「まだ…死にたい…?」
「え…?」
「ニノもカズも死にたいって思ってたんだよ?」
「あ…わかんない…今は、びっくりして…」
「そっか…もしも、そんな気持ちになったら…絶対に言ってね…?」

すごく真剣な目で俺を見ている。
やっぱり智は…

「雅紀、後よろしくね…」
「あ、ああ…」
「俺、今日は潤の部屋に居るから」
「わかった」

ぎゅっと俺の手を握ると、智は部屋を出て行った。

「カズ…疲れたでしょ…?」
「うん…」
「横になりな?」

そう言って雅紀はベッドから降りようとした。

「雅紀」
「ん?」
「いかないで」
「え?」
「ここにいて…」
「カズ…」
「ここでこのまま…」

雅紀はまた戻って、俺を後ろから抱きしめた。

「わかったよ…ここにいるから…」

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