• テキストサイズ

SHELTER【気象系BL小説】

第4章 Knockin' on Heaven's Door




僕は…人形なの…?


それから、僕はあの日のことをずっと考えていた。
あの日僕は何をされたんだろう。
”あれ”は何を意味するんだろう。

僕に与えられる本にはなんの答えも書いていない。

深夜眠れずにベッドに入っている。
こんなこと初めてだった。
免許を取りに行く時は興奮して眠れなかった。
今は頭のなかがぐちゃぐちゃで…

『N1N0眠れませんか?』

サーティーンが僕の傍に来る。

「大丈夫…具合が悪いわけじゃないから」
『わかりました』

そういったのに、サーティーンの手は僕の額を触った。
サーティーンは掌に熱感知機能がある。
体温計を出す必要がなかった。

『熱はありません』
「だから言っただろ…」

サーティーンは何をするわけでもなく、ベッドの傍に佇んでいた。

真っ暗な天井を眺めていたら、ふと口をついて出た。

「ごうかんってなあに…?」
『強姦とは性行為を強要することです』
「え…?」

今までのヒューマノイドはこんなこと答えてくれなかった。

「じゃ、じゃあ…せいこういってなに?」
『人間の繁殖行為です』

繁殖…繁殖って鳥が卵を産んだりするためにすることでしょ…?

じゃあなんで…なんで僕はあんなこと…

/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp