第4章 Knockin' on Heaven's Door
それから何年も…
僕の生活は変わらない。
サーティーンは、少しだけ性能が上がっていた。
だけど、それだけ。
相変わらず冷たい。
無表情でいつも僕を見ている。
ある日、映像学習でみたバイク。
とってもかっこいいと僕は思った。
何日も何日もその映像を見た。
博士に言って、バイクのたくさん写ってる本も貰った。
僕はそれを見ていたら飽きなかった。
『ニノ…そんなにバイクが好き?』
長野博士が微笑みながら僕に言う。
「うん!とっても好き…」
『ニノは男の子なんだなあ…』
博士は笑うと、メガネを上げた。
『じゃあね…ニノ、ご褒美にあげてもいいよ?』
「え?ほんとう!?」
『その代わりね…あれをして欲しいんだ…』
誰もいない深夜。
博士がこんな時間に来るときは、決まって…
「あれをするの…?」
『そうだよ。してくれたらご褒美に免許をとろう。バイクも買ってあげる』
「ほんとうに…?」
ニッコリ笑うと、博士はガラスに手をついた。
『本当だよ?』
博士が壁にあるボタンを押すと、カプセルが出てくる。
『さあそれに入って』
僕は素直に服を脱いでカプセルに入った。
『いい子だよ…ニノ』