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SHELTER【気象系BL小説】

第4章 Knockin' on Heaven's Door


夜になって長野博士がきた。
僕の傍には新しいヒューマノイドが来ていた。

『やあ、ニノ。サーティーンとは仲良くしてるかい?』

博士はガラスに凭れながら僕を見ている。

「今日は来ないんじゃなかったの?」
『トゥエルブが壊れたって聞いてね』
「長野博士、あんまりトゥエルブと変わらないよ」
『そうか…バージョンアップしてるんだけどな』
「わからないよ…」

これから何年も過ごすことになるサーティーン…
やっぱり無表情で、白い服を着て僕の側に立ってる。
テンから同じ顔だ。
ずっと変わらない。

『今日は学習が進んだんだって?』
「うん…」
『じゃあ今度試験を受けてみようか』
「え…?」
『外に出てみる?』

長野博士はにっこり笑った。

「ほんとう…?ほんとうに?いいの?」

人間が見られる…外の世界が見られる…!

でも…

試験を受けに初めて外にでたけど…
僕は人間に会うことはなかった。
すべていつもの博士やドクターしか居なかった。

それでも、外に出られた嬉しさに僕は震えた。
本や映像でみた世界は…


ほんとうにあったんだ



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