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SHELTER【気象系BL小説】

第4章 Knockin' on Heaven's Door







『N1N0…起きてください』
「…ん…おはよう。トゥエルブ…」
『洗面を済ませたら朝食です』
「うん…わかってるよ」

ベッドから降りると、トゥエルブがスリッパを用意してくれる。
そのままベッドの横のドアを開けると、洗面所で顔を洗う。
歯を磨きながら、トゥエルブに話しかける。

「ねえ…今日は博士はくるの?」
『今日は長野博士は外出です』
「そう。じゃあ読書の時間を増やしてもいい?」
『はい。学習に使う書物を選んでください』
「じゃあ…今日は魚の図鑑がいいな」
『わかりました。モニターに百科事典を用意します』
「ありがとう」

僕は百科事典が見れることを楽しみに、その日を過ごす。
もう何百、何千と過ごしてきた同じ日々。

でも僕はわかってきたんだ。
勉強を進める度に、僕のこの生活がおかしいって。
なんでトゥエルブ以外、この部屋に入ってこないのか。
博士や他のドクターたちは、なんでガラスの向こうにしか居ないのか。

『N1N0、朝食の準備が整いました』
「わかった…」

寝室を出ると、リビングがある。
リビングの壁は、二面ガラス張りになってる。
もう一面は外が見える。

『今日の朝食はトマトのスクランブルエッグです』
「そう…」

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