• テキストサイズ

SHELTER【気象系BL小説】

第20章 The branched story2


「なあんだよ…雅紀…」
「ん~?なあんでもないよ…ね?智」

俺と一緒に、ふたりを眺めてた智もにやにやしてる。

「ん~なあんでもないよ…ね?雅紀」
「ね~?」

ぶすっと潤はまたグランドに顔を向けた。

「あれ?ニノは?」
「あれ?さっきまで居たのに…」

智がキョロキョロとあたりを見渡す。

翔が俺の顔を見た。
ちょっと険しい目をしていた。

「…ちょっと見てくる…」

ちょっとだけ、朝から元気がなかったんだよね。
でも熱を測ってもなかったし、ニノは大丈夫だって言うし。

さっきまで、俺達と一緒にクレーン車が来るのを眺めてたし…

ニノの部屋に行ってみたけど、居なかった。
一階のいろんなとこ探してみたけど居なくて。

みんなで探すことになった。

「なあんか…前にもこんなことあったよなあ…?」

潤が俺の前を歩きながら、ボソッと呟いた。

「ふふ…懐かしいこと言うじゃん…」

智がぎゅっと潤のTシャツの背中を掴んだ。

「…随分、昔な気がするね…」
「ああ…だってニノが来たばっかりの頃だもんな…」

隣を歩いてた翔が俺を見た。
翔はあのときA地区に居たから、知らないんだ。

「そんなことあったんだ?」
「うん…ちょうど、N1N0が表に出てきたとき…」
「ああ…そうだったんだ…」

/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp