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SHELTER【気象系BL小説】

第20章 The branched story2


とりあえず、智と翔は公式の控室に入っていった。
僕と潤と雅紀は、そっと入り口から入って、チームホークの使ってる部屋に入れてもらった。

「あれ…?」
「よお…来たのか。おまえら」

部屋の奥からのっそりと長身のごつい男が歩いてきた。
長瀬さんだ。
長い髪をオールバックにして、素肌に革のベストを着てる。
革パンを履いて、足元はこれまたゴツいブーツ。
ベストの間から見える素肌には、無数の傷跡が見えた。

いつもC地区との境目に門番みたいに居るのに…

「ど、どうしたの?長瀬さん!?」

雅紀がびっくりして聞くと、にやっと笑って手を振った。

「…松岡の代わりに見届けてやろうと思ってな…」
「えっ?」
「だって、あの智が家族と再会するんだろ…?アイツ、喜んでるだろうと思ってさ…」

長瀬さんは顔にあるでっかい傷跡を掻きながら、大あくびをした。

「んじゃ、始まるまで寝てるから、おめえら仕事しろよ」

周りにいるチームホークのひとたちが、ビシッと背筋を伸ばした。
それを見た長瀬さんは満足気に笑うと、奥の長机に横になって寝てしまった。

「…どういうこと?」

長瀬さんの言ってる”松岡さん”って人のことは聞いたことはあるけど…だけどなんで智と関係があるのかよくわからなかった。

「ああ…それ、俺も聞きたいな…」

潤と僕は雅紀をじーっとみつめた。

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