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SHELTER【気象系BL小説】

第20章 The branched story2


「じゃ、じゃあ…行ってくる」
「うん。気をつけてね。智」
「お、おう…」
「翔、運転頼んだよ?」

翔と智が、玄関から出て、こちらを振り返った。

「わーってるって。さ、智…行くぞ…って、オイ…」

翔が慌ててスーツのポケットからティッシュを出した。

「鼻血出てんぞ…」
「えっ…まぢで!?」
「ちょっと待ってて!」

雅紀が飛び上がって学校の中に戻っていった。

「ちょ、ちょ…」
「あー!もう、時間ないから!ちょっと翔、そのまま智の鼻押さえてて」
「は?」
「俺が運転するから」

潤が車の運転席まで走っていく。

「しゃーねえなあ…智、大丈夫…?」
「う”ん”…」

鼻が塞がれてるから、変な声が出てる。

「ニノ、智のカバン持ってやってくれる?」

翔が苦笑いしながら、智の鼻をティッシュで押さえてる。

「わかった」

智のカバンを受け取ると、ソロリソロリと翔と智は歩き始めた。

「車に乗ったら、ちゃんと鼻に栓してやるから…」

笑いを堪えながら翔は歩いていく。

「む”う”…」

真っ赤になった智は、されるがまま翔についていく。

車に着いたら、後ろのドアを開けてふたりは乗り込んだ。
白のバンだから、座席は広い。


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