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SHELTER【気象系BL小説】

第19章 The branched story1


話し合いの間、智は雅紀と一緒にハーブティーを淹れてくれてた。

「智のおかげだよ?」
「ち、違うからっ…」

照れてリビングから逃げ出しちゃった。

みんな目を合わせて笑いだしたけど…

きっとみんなわかってるんだ。
智は、きっと誰よりも全体が見えてるって。

だから、智の言うことに救われるんだ。

でも、今まで智は自信がなかったから…
積極的にはエリアB独立に関わってこなかった。

「智を改造しなくっちゃ…」
「え?」
「んふふふ…」
「なんだよ、ニノ」
「なあに?ニノ…」
「言えよ、ニノ」

みんな、でもニヤニヤしてる。
わかってるんだ。
僕の言ってること。

「じゃあ、智改造計画はニノに任せて…」
「俺達はエリアBの改造だな」
「ふふふ…みんな、頑張ってね」

翔と潤と雅紀はのんきに笑ってるけど…
みんなでしなくっちゃ意味がないんだよね。

「今日ね、僕…智とセックスした!」
「は?」
「え?」
「ちょ、ニノ…」

翔がなんか焦ってたけど、僕は構わず続けようとした。

「智ねえ、初めて…ぐふぉっ…」
「うわぁぁぁぁ!ニノぉぉぉ~!」

智が慌ててリビングに飛び込んできたから、最後まで言えなかった。

「やめろよぉぉぉ~…」
「なんでぇっ…いいじゃん!」
「恥ずかしいからっ…」

智が僕の口を塞ぐから苦しかった。

「そうか…智…」
「なんか、ごめんな?智…」
「気が付かなくて…ごめんね?智…」

みんな口々に謝って、智の肩を叩いていった。




「やめろぉぉぉぉ~…」



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