• テキストサイズ

SHELTER【気象系BL小説】

第19章 The branched story1


わけがわからなかったけど、智の頬を手で包んだ。

「どうしたの…?嫌だったの?」
「違う…違うんだ、ニノ…」

智は僕の手をきゅっと握って、唇をつけた。

「俺、初めてなんだ…」
「え?」
「入れるの…初めてなんだ…」

そういえば、いつも智は下で…
上になってるとこ、みたことなかったかも…

「それに…ニノとこうするのも、初めてだろ…?」
「うん…」

キスやお互いの身体を舐めることはあっても、智が僕に入れることはなかった。

そうだ…

僕たち、初めてなんだ!

「智…」
「ごめん…だから、緊張して…」
「うん…」

ぎゅうっと智は後ろから僕を抱きしめてくれた。

「嬉しい…俺の初めて、ニノで嬉しい…」
「僕も…嬉しい…智っ…」

顔を上げたら、ちゅっとキスしてくれて。
智はゆっくりと動き出した。

「あ…智…」

智はほんとに、優しく、優しく。
僕の中をゆっくりと登って。

僕は智が動くたびに、気持ち良さが身体を走って、うっとりとした。

「もっと…智…」

そうねだると、智は僕の身体を仰向けにして、にっこり微笑んだ。


ああ…いつもの智の笑顔…

/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp