第18章 The beginning of the story8
「え…?俺…」
「ふふ…気を失っちゃったんだよ。覚えてる?」
「あ…」
顔が真っ赤になった。
「潤が焦っちゃってさ…どうしようって…ぶぶ…」
いつの間にかパジャマを着て、潤のベッドで横になってる。
いつ着たんだ…
「も…もしかして…」
「ん?」
「聞いた?潤に…」
「え?なにを?」
「だから…えっと…」
「翔がバージンを潤に捧げたとか、翔が俺たちのえっち盗み聞きしてたとか?」
「わーっ…ばっ…わーっ…」
「ぶふっ…やっぱり?」
いたずらっぽく笑うと、俺の額に濡れタオルを乗っけた。
「聞いてないですよ~だ」
「ま、雅紀ぃ…」
「潤、今シャワーしてる。だから何も聞いてはないよ?でもさ、この状況見たら…どんなに鈍くってもわかるでしょ…」
「う、うん…」
は、恥ずかしい…
「お尻、ちょっと切れてたから…薬塗らせて貰ったからね?」
「えっ…」
ますます恥ずかしい…
「ごめんね。妙なことはしてないから」
「みょ、妙なことって…」
「でも…いつか、俺も翔を食べちゃうからね?」
「えっ?」
「あ、逆に俺のこと、食べてもいいよ?」
「なっ…えっ…」
「くくく…かわいいなあ…翔…」
ちゅっと俺の頬にキスすると、瞼の上に手のひらが載せられた。