第18章 The beginning of the story8
凄く俺を…求めてるんだよね…?
焦ってるような…でもどうしていいのかわかんないって顔してる。
「もっと…潤、もっと…」
その顔、俺に見せて…?
その頬に触れようとした瞬間、うつ伏せにされて高く腰を持ち上げられた。
腕に力が入らない。
上半身を支えることができなくて、マットレスに顔を埋めた。
「も、無理だ…」
潤の掠れた声が聞こえたかと思ったら、尻に冷たい液体がかかるのを感じた。
「あっ…」
「ごめん、我慢して…」
切羽詰まった潤の声が聞こえたかと思うと、そこに指が触れた。
思わずびくりと身体が強張った。
ぐるぐると、その襞の周りを指がなぞった。
「あ…あ…」
人に触られるのなんて、初めてだった。
「力、抜いて…」
俺の中に、潤の指が入ってきた。
「待って…まだ俺っ…」
なぜだか力が入らなくて。
こんな事初めてで、混乱する。
「待てない…も、無理…」
中に入った指が、そこを解すように動き出した。
「待って…あっ…イッたばっかで、なんかっ…」
「だめ…このまま…」
もう何を言ってもやめてくれなくて。
暴走した潤の熱い息を背中に感じる。
こんな格好恥ずかしい。
でも動けない。
どこにも力が入らなくて逃げられない。
でも潤は興奮してる。
やめて欲しいのにやめて欲しくなくて、頭の中がぐちゃぐちゃで。