第18章 The beginning of the story8
「もっと触ってっ…潤っ」
「うん…」
ただ触ってる、触られてるだけなのに2人とも汗まみれで。
皮膚が触れる度に湿った音が小さく聞こえる。
もう…心臓破裂するかも…
どうしよう…こんなに感じたことない。
「潤っ…どうしようっ…」
ぎゅっと潤の熱を握り込むと、もうどうしようもないほど突き上げてきた。
「もう、イキそう…」
「ああ…すげ、も、堪んね…」
潤がびくりと俺の手の中で大きくなる。
「一回、出そう…も、俺も、ダメ…」
苦しいのに、また潤の口の中に舌をつっこんで。
手の動きを早めた。
「くっ…」
小さく潤が震えたかと思ったら、手に熱い液体が掛かるのを感じた。
それが潤の射精だとわかった瞬間、どうしようもなく昂ぶって。
思わずギリッと歯を噛み締めた。
「いっ…」
血の味が口の中に広がると同時に、俺も解放した。
「あっ…やっ…」
なにこれ
なにこれ
「あああっ…」
止まんない
「翔…」
潤の声に縋るように現実に意識を繋ぎ止めておかないと、どこかに行ってしまいそうだった。
「あっあ…も、っと名前、呼んで…」
強引に腕を掴まれ身体を引き起こされた。
「翔っ…」