第18章 The beginning of the story8
「ヤバイ俺…」
潤の腕が凄く強く俺を抱きしめた。
「めっちゃ緊張…してるかも…」
「ん…」
凄く潤の身体が熱い。
密着した胸板から、鼓動が聞こえてくるようだった。
「だい…じょうぶ…だよ?」
「翔…」
「潤は…優しいから、俺…怖くない」
そっと背中を撫でると、少し力が緩んだ。
「ごめん…」
がばっと起き上がると、潤は俺をじっと見つめた。
「優しくなんか、できない」
凄く…熱い目だった。
「いい…それでもいい…」
「翔…」
潤の顔が、見たことない男の顔に変わった。
その瞬間、身体の奥に火が着いた。
潤の首を引き寄せると、乱暴にキスをした。
初めてキスしたときと同じ、柔らかい唇。
舌を絡ませあって、互いを吸い尽くす。
潤の手が俺のハーパンに掛かって、一気に引きずり降ろされた。
俺も潤の身体に腕を回して、潤のパンツに手を掛けて引きずり下ろした。
その間も唇は付いたまんまで、息が苦しい。
でも離すことはできなかった。
ちょっとでも潤と離れていたくなかった。
俺の熱に潤が触れた瞬間、我慢できなくて声が出てしまった。
それを聞いた潤は、笑った。
なんだか、それがとても嬉しかった。