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SHELTER【気象系BL小説】

第18章 The beginning of the story8


「ま、後はA地区で櫻井さんが動いてもらわないとね」
「ああ。今回の逮捕者は俺も取り調べようと思ってる」
「成果、あるといいね」
「ああ…」

今まで…
何度と無く、狩りを阻止したが…

逮捕者から得た情報は、ことごとく握りつぶされてきた。

「また来るときは連絡する」
「ラジャ。健闘を祈る」
「サンキュ」

小屋を後にして、学校に戻った。

夕闇がすぐそこまで迫ってる。
打ち合わせが長引いてしまった。
急ぎ足で学校に入ると、すぐに地下を掘っている教室に向かった。

引き戸を開けると、解散するところだった。

「よお!センセイ!明日帰るんだって?」
「今度はいつ来るんだよ!俺、楽しみにしてるからな?」

作業していた人たちはそんな事を言いながら近寄ってきた。

「ありがとう。また絶対来るから。その時まで健康を保ってくれよ?」
「潤に言ってくれよ…あいつ、人使いが荒いんだから…」
「はは…でも、十中八九、この地下シェルターはうまくいく…そうなったら、狩りの時の皆さんの安全な逃げ場所になる…」

あの”狩り”の後の試し掘りで、城島さんからお墨付きを貰った。
学校の地下の地層が理想的なんだそうだ。

「ここを完成させたら、次も行きましょう。なるべく、ここいらの人全員を収容できるものにしたい」

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