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SHELTER【気象系BL小説】

第18章 The beginning of the story8


「でも、逮捕した奴らが吐かないと、前に進まないな…」
「ああ…なかなかやっぱり手強いよ…あちらさんは」

回収した荷物の中には、行方不明になった人たちの痕跡はなかったそうだ。
掴まえた傍から、外に連れ出したってことになる。

たった一日で…

「よっぽどのバックがないと、こうは行かない…」
「やっぱり、アースノール社か…」
「ああ…」

後は、アースノール社に潜っている奴らの手に委ねるしかない。
しかし、敵は容易には手の内を晒さない。

随分前から調査に入っているが、しっぽを掴めていない。

「手詰まりだな…」
「まあ、櫻井さんが潜入したことで、今回は被害を最小限にできたし…ちょっと危なかったけど」
「…それを言うな…」

潤の前で戦闘になったのはちょっと不味かった。
いや。
だいぶ不味かった。

だけど潤はあの夜のことに関して、何も言わない。
俺が、聞くなオーラ出してるからだとは思うけど…

「でも櫻井さんがここに物資を取りに来なきゃ、サトシも危なかったわけだし…ジュンも無傷だし」

学校の奴らは、B地区のキーマンだから。
今、失うわけにはいかなかった。

でも俺の中では…
それだけじゃなくなってるけど。

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