第17章 The beginning of the story7
翔に腕枕する格好になってて、少しでも寝やすいようにと思ってたら、至るところに変な力が入ってるみたくて。
身体がキシキシと軋んでくる。
でも、翔の温もりが心地よくて…
勝手に盛り上がる身体には困ったけど、でも、心地よくて。
「あ、汗臭くてごめんな?」
「…潤…」
「ん?」
「寝れないの…?さっきから喋ってばっかり…」
「あ、え…」
ぎくりとしてると、翔がふふっと笑った。
「ごめん…やっぱ俺、一人で寝るわ」
そう言って起き上がろうとするから、焦った。
「ち、違う…その…緊張っ…するっていうか…あの…」
「え…?なら、なおさら離れたほうが…」
「だめっ」
離したら…翔は外に出ていってしまう。
絶対に離したらダメだ。
「離さない…」
ぎゅっと腕に力を入れると、翔はおとなしくなった。
「ここに、居て…?」
「…うん…」
心臓の音…翔に聞こえるかな
さっきからありえないほど早いけど、もうバレてもいいや…
もっとぎゅっと抱きしめると、翔も俺にしがみついてきて、下半身が密着した。
「のあ…」
やべ…心臓の音より、そっち、やべえ…
「……潤」
「ごめん…」
気づいちゃったよな…
あぁ…