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SHELTER【気象系BL小説】

第2章 Club lunar maria


「だめだ…智、俺と代わって?」
「え…?」
「俺、自信ない」
「雅紀…どうした?」

智が戸惑った表情を浮かべる。
雅紀の手をぎゅっと握り締めると、微笑んだ。

「代わってもいいけど…同じことだよ?」
「えっ…」
「俺も、ニノのこと…」
「潤っ…」
「俺だって自信ないね」
「そんな…」
「誰も自信ないんだよ…わかるだろ?」
「それは…」

潤は俺の顔をまた見た。

「ニノは、誰と一緒に寝たい?」
「え…」
「誰でもイイよ。一人で寝たくないんだろ?」
「うん…」

雅紀が心配そうに俺の顔を見ている。
智は相変わらずにこにこしている。

「俺…雅紀と一緒に寝たい…」
「だってよ。雅紀」
「でも…潤っ…」
「いいじゃねえか。本人がそう言ってんだから」
「で、でも…」

いきなり腕を引っ張られた。
智がにこにこしながら俺を抱き寄せた。

「ちょっと、我慢してね?」
「え?」

智の顔が近づいてきたかと思うと、いきなり唇を塞がれた。

「んんん!?」

智が俺にキスしてた。

「んんんんん!?」

ぶちゅーっと吸い付いて離れない。

「やっ…ちょっと、智っ!」

雅紀が俺と智を引き剥がした。

「何してんだよ!?」

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