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SHELTER【気象系BL小説】

第16章 The beginning of the story6


「そ…それはっ…」
「あーもう、わかった。で、床下どうだった?」
「あ、ああ…」

翔が話を切り上げてしまったから、その話はそれっきりになってしまった。

潤と翔は床下についてかなり真剣に話し合ってた。

「そっか…やってみないとわかんないよね…」
「ああ…明日からやってみるよ」
「潤たちだけで?」
「え?」
「この近隣の人たちにも避難してもらえそうだったら…みんなでやったほうが早くない?」
「え…?でもまだ試しにやるだけなのに…」
「だから、だよ。本格的な作業になった時、皆でやんなきゃいけないからその予行練習ってことでさ」
「でも…みんなやってくれるかな…まだ確定ってわけじゃないから…」

にやりと翔は俺たちを見渡した。

「暫く…俺がA地区から医療物資持ってくるから…それと引き換えにってどうかな?」
「翔…」
「でも、翔にそんな負担かけられないよ」

雅紀が言うと、不敵に笑った。

「ここには薬もないし、治療もできない。すごく不便だ。だから、そこんとこは俺が請け負うから。ね?」
「でもそんなにちょろまかすことってできないだろ?」

潤は真剣だ。
なにしろ、ちょろまかしてることがバレたら、翔がB地区送りになりかねない。

「そこは…大丈夫。コネとツテがある」
「え…?それって防衛省の…?」
「俺、常勤を持たない医師なんだ」
「え?え?」
「そうだなあ…ブラックジャックってわかる?」

大昔のマンガのことだろうか。
アニメでやってるのを見たことがある。

内容、よくわかんなかったけど。

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