第16章 The beginning of the story6
「潤は…どっちかって言うと、武闘派じゃないの?」
「ええっ!?俺が!?」
もうその顔がおかしくて。
雅紀と噴き出した。
「お、おまえらぁ…」
「だって、潤すぐ俺のこと殴るじゃん!」
「違うだろ!それはツッコミってやつなんだよ!」
「結構痛いんだからね?これ以上脳細胞死んだら責任取ってくれんの?」
「取ってんじゃねえか!」
「ええー?ニンシンしたら産んでもいい?」
「クソくらいしか孕まねえだろ…」
「酷い…」
泣くフリをしてたら、雅紀が慰めてくれた。
「智、まかり間違ってニンシンしたら、俺が養うから」
「ほんと?雅紀?」
「うん。ほんとほんと」
「おまえらなあ!」
「じゃあ、今日は雅紀と一緒に寝る!」
「うんうん。おいで」
にこにこしながら雅紀は俺の頭をなでてくれた。
「えっ…智…」
「潤は翔と一緒にねなよ」
「ねー智」
「ねー雅紀」
「おっ…おまえら何言ってんだ!翔は…」
「翔だって、潤と一緒に寝たいよね?」
「えっ…」
真っ赤になって翔は黙りこくってしまった。
「おっまえらっ…翔はそういうんじゃないんだからっ…」
「ええー?だってちゅー…」
「そうだよねぇ?ちゅーしてたもんねぇ?」