第15章 The beginning of the story5
「ん…眩しい…」
朝日が顔にモロに当たってるみたくて、すごく眩しい。
ゆっくり目を開けると、目の前に濃い顔があってぎょっとした。
「うわっ…」
潤に腕枕されて寝てた。
「お…おお…」
どうもあれから潤が起きたみたくて。
俺の身体をずらしたのか、布団の上に二人で寝てた。
「気付かなかった…」
こんなに深く眠ることなんてないのに…
あんまりびっくりして動けなかった。
そのうち、潤がもそもそと動き出して、起きたようだった。
なんだか知らないけど、寝たふりをした。
そっと俺の頭の下から腕を抜くと、そのまま潤は起き上がった。
なにをするのかと思っていたら、窓に掛かってるカーテンを閉めて、また潤は戻ってきた。
どうしよう…
そう思っていたら、潤は布団の横に座り込んだ。
そのまま俺の寝顔を見てる…
恥ずかしくて、目を開けた。
「あ…」
ばっちり、潤と目が合った。
「お…おはよ…」
「おはよう…」
「あ、あれ?俺…」
「ごめん。風呂から上がったら寝ちゃったから、ここに運んだんだ。そのまま俺も眠くて…」
「ああ、そうだったんだ。悪いね」
「いいや…」
照れくさそうに目を逸らした。