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SHELTER【気象系BL小説】

第15章 The beginning of the story5


「これ、使って」

お湯が沸いてドラム缶風呂に浸かってる間、潤はシャワーで身体を洗ってた。
終わると俺と交代。
その時に石鹸を手渡された。

「これね、智が廃油から作ったんだ。だから肌にはちょっと優しくないんだけどさ…環境にはいい」
「おお…ありがと。使わせてもらう」

あまり泡立たなかったけど、しっかり洗えた。
精油が入ってるみたくて、ほのかにいい匂いまでした。
でも髪がキシキシする。

「あ、そこにクエン酸のリンスあるから」
「ありがとう」

ポンプボトルに入ってる液体を髪に付けたら、キシキシが治った。

洗い終わったら、Tシャツと短パンを着込んで潤と二人で外で涼んだ。
外に古いボンボンベッドを出して寝転がった。

「店、いいの?潤」
「ああ。今日は翔の世話係だからな」
「え?いいの?」
「いいのいいの。今日だけだから」
「…ありがと…」
「明日からは、一人になるけど…大丈夫?」
「もちろん。これだけ教えてもらったんだから」
「そっか…」

微笑んで空を見上げた。

「星、凄いな…」
「うん…俺もここ来た時、びっくりした」

元々潤はC地区に入ってた。
あそこはジャングルだし、夜はこんなに安穏とできなかっただろう。

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