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SHELTER【気象系BL小説】

第15章 The beginning of the story5


俺が今回の調査で”学校”に潜り込むのは必須だった。

だってここは、B地区で一番情報と人が集まる場所だ。

雅紀と智は、B地区では古参になる。
穏やかな性格と、何もないB地区で生きていく術を知っているから、頼りにされている。
潤はA地区で政治活動家だったため、B地区に来てまだ4年だが、リーダー的存在になりつつある。

彼らの拠点となっている学校跡地は、夜になるとクラブと店になり、人と情報が行き交う場所になるってわけだ。
シュウもここで、情報屋の店をだしている。

日本で最大の第一東京州B地区の鍵を握っているのは、この3人だった。

凶悪犯罪を犯した奴らの群れは、いつも殺し合いを含む勢力争いをしているから大きな勢力になることはなかった。

だからこの”学校”を拠点にして動くことが、B地区の情報収集をするのに一番なのだ。

まさか住み込むことになるとは思わなかったけど。

シュウが帰っていくと、潤は俺を部屋に連れて行ってくれた。

「翔も物好きだね…」
「そう…?」
「だってこんなところに長期滞在したいって…どうすんの帰れなくなったら…」

一階にある空き教室に俺の部屋を作っていてくれた。
ガラガラと木の引き戸を開けると、そこには寝具なんかが用意してあった。

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