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SHELTER【気象系BL小説】

第15章 The beginning of the story5


その週末、予定通りにB地区に潜入した。

まずはシュウとの打ち合わせだ。
今回は予てから噂になっている、B地区で行方不明になる男たちの調査がメインだ。

A地区で最近見つかる身元不明の死体…所々臓器を取り出されて、無残な有様で。

それがどうやら、B地区登録されている人間のようだと報告が上がっている。

B地区から人が攫われているなんて、防衛省のメンツにかけて認めることなんてできないから、握りつぶされているこの報告を調査するための潜入だ。

だから今回は長丁場になるだろう。

「あのさ、櫻井さん」
「ん?なんだよ」
「わりい…今回の調査、櫻井さんだけで”学校”に潜り込んでくれねえ?」

シュウの家…というか掘っ立て小屋に着くと、早々に拝み倒された。

「うちのほうで、別の案件が上がってる。どうやら近々でっかい”狩り”がありそうなんだ。そっちの調査を優先しろっていう指示でさ」
「ああ…そうなんだ。別に俺は構わないよ。今回は長丁場になりそうだから、荷物も余分に持ってきてるし」
「良かった。もう”学校”の奴らには話つけてあるから…今日からそっちに泊まり込んでくれねえかな」

話は早い。
早速、シュウに連れられて学校跡へ向かった。

シュウとは同じ部門にはいるが、所属する課が違う。
シュウの所属する課は、B地区での”狩り”について主に調べてるんだ。
だからこういうこともある。

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