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SHELTER【気象系BL小説】

第12章 The beginning of the story3


4月になって無事に俺たちは中学校へ進むことができた。

でも自己紹介の時期が過ぎたら、途端に俺はついていけなくなった。
学校の先生たちは、そんな俺を遠巻きに観察してるようだった。

小学校の先生たちとは雰囲気が違った。
なんだか怖かった。

「大野、この問題解いてみろ」

特に怖かったのが、数学の男の先生で。
多分簡単な問題なんだろうけど、やたらと俺を当てて黒板に書かせたがった。

その度に、同じクラスになった町田や一緒の小学校だった連中が茶化してくれて。
なんとか過ごすことができた。

それに数字なら、なんとか読めたし…
家に帰って姉ちゃんに口で教えて貰えば、授業の意味もわかったし。

でも、俺は…限界を感じていた。

このままじゃ、いつかバレる。
いつかわかってしまう。


そしたら俺は…B地区に連れて行かれる


いつ来るかわからない恐怖と、毎日向き合うようになった。
今日バレるかもしれない。
明日バレるかもしれない。

そう思いながら生活してると、だんだん日常のなんでもないことまでビビってしまうようになって。

家の自室に居ても、なんだか休まらなかった。

もう、どうしていいのか…
俺にはわからなかった

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