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SHELTER【気象系BL小説】

第12章 The beginning of the story3


ご飯を食べ終わったら、家族全員リビングに集合した。

「えーっと?明日は入学前検査か…」

とうちゃんがずり下がったメガネを直しながらプリントを見てる。

「美奈、どんなだったか覚えてる?」

かあちゃんが大福を姉ちゃんに差し出しながら聞いてる。

「んーとね、大したことはしなかったはずだよ」

姉ちゃんは俺よりも2個上だから、俺は姉ちゃんのやってきた通りのことをやればよかった。
小さい頃からの習慣だから、姉ちゃんはこういうことはしっかりと覚えて、必ず俺に教えてくれた。

入学前検査って、ただの健康診断らしい。
でも簡単に文章を読ませたりとか、そういうテストもある。

どういうことをやったのか、姉ちゃんは当時の日記を出してきて教えてくれた。

こうやって口頭で伝えて貰えれば、大抵のことは覚えられた。

でもテストとか文字を書くということが、俺には難しくて…
頭の中もこんがらがってきて、文章も上手く作れなくなることもあった。

「中学は…勉強、難しくなるんだよね…?」

ぼそっと呟いたら、リビングがシーンとなった。

「だっ…大丈夫だよ!智。姉ちゃんが勉強教えるから!」
「そうよお!お母さんも教えるからね?」
「お父さんは社会のことを…」
「お父さんは余計なこと教えるからやめて」
「ひどい…」

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