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SHELTER【気象系BL小説】

第12章 The beginning of the story3


「相葉、ちょっと来なさい」

政治経済の授業の後、教科担任に呼ばれた。
社会科準備室に呼び出された俺は、嫌な予感がしていた。

「そこに座りなさい」

そこに居たのは、学校の中でも特に生活指導に厳しいと言われていた教師ばかりだった。

「ちょっと…妙な噂を聞いたんだがね…」

その中でも年長の教師が口を開いた。

「君…いつも一緒に居るあの…風間くんとか言ったね。あの子と特別な関係にあるのかね?」
「え…?特別な関係…?」
「まあ…そのようなことを言ってくる人があってね。一応、確認だよ…わかるだろう?我々の立場も」

風間は中学の頃からの同級生で。
俺の性癖のことは、なんとなくわかってる。
別にはっきりと言ったわけじゃないけど、大学はアメリカの大学に行くと伝えたら”やっぱりな”って笑ったんだよね…

「どんなことを言われたのかわかりませんが…俺と風間は中学の頃からのいい友人です」

なぜ…わかってしまったのか。
冷や汗が背中を伝っていく。

「そう…ならいいが…こういうことはね、お国で禁じられているから、我々は通報の義務があるんだよ…」

嘘つけ…マイノリティを排除して喜んでるだけじゃないか。

偽物の正義感しか持っていないくせに

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