第10章 The beginning of the story1
「おっ…俺のせいだっていうのかよっ!?」
翔が真っ赤になったのを見たら、すっごいおかしくて。
俺は爆笑してしまった。
「なっ…なんだよおっ!笑うなよっ…!」
雅紀と智はそんな俺達をにこにこして見てる。
ぎゃーぎゃー言ってる内に、シャワーは終わった。
「ダメだ…俺、もう眠い…」
翔が雅紀にもたれかかったら、雅紀は翔を姫だっこした。
「うわっ…雅紀っ…」
「じゃあ、今日は午前中寝ちゃおうよ」
「えっ?」
「皆で添い寝してあげる」
そう言って笑いながらあるき出した。
「雅紀っ…一人で歩けるっ…」
「いいからいいから」
歩いて行く二人の後ろを俺と智はゆっくりと歩いた。
「じゃー雅紀の部屋でも行くか」
「あっ…」
「ん?」
「だ、だめ…」
「なんで?」
「まだ…片付けてないから…」
「あ。おまえら…」
「ち、違うからっ…偶然っ…最初からそんなつもりなかったっ…」
「へええ…そおなんだ…」
「潤ごめんて…仲間はずれにしたわけじゃないから…」
智が俺の腕に絡みついてくる。
「…じゃあ、今晩は俺と一緒に寝てくれる?」
「うんっ…潤と一緒に寝るっ…」
明るい顔をした智を思いっきり抱きしめた。