第10章 The beginning of the story1
「うん…した…」
正直に言うと、俺の手を取ってそこに導いた。
「だって…翔の味がした…」
「ばか…」
ぎゅっとそこを握ると、甘い声を出した。
「俺に欲情しろよ」
「してるよ…潤…」
ぎゅっと俺に抱きつくと、俺の手の上に手を重ねた。
ゆっくりと智の手が動き出す。
「こんな明るいのに…いいの?」
「うん…なんかはっきり見えるから、やらしい…」
「新鮮?」
「うん…なんか燃える…」
笑いながら俺の唇に吸い付いてきた。
ちゅっちゅっと水音を出しながらキスに夢中になってると、雅紀が身体を起こした。
「あーあ…もう、知らないよ?俺…」
そう言いながら、翔の身体を弄り始めた。
「翔…翔、起きて?」
「ん…あ、雅紀…」
「翔が朝からイケナイコトするから、こんなになっちゃった…責任取ってよね?」
優しくいいながら、雅紀は翔の上に跨った。
「あ…え…?」
「潤と智見てみなよ」
いたずらっぽく雅紀が笑うと、恐る恐る翔は俺達を見た。
絡み合う俺達を見た途端、翔は真っ赤になった。
「俺のせいなの…?」
「そうだよ。翔のせい…ね。ほら、俺にもして…?」
雅紀はサマーニットを大胆に脱いだ。
床に落とすと、翔のポロシャツも脱がしてしまった。