第10章 The beginning of the story1
「イかせて…?智…」
耳元に囁いたら、智は真っ赤な顔をして後ずさった。
「もう!潤ったら…翔だけじゃ足りないわけ?あ…」
雅紀も俺の股間を見て動きが止まった。
「…まだ…?」
「うん…ねえ、二人でどうにかしてよ…?」
雅紀と智は目を合わせた。
しょうがないねって感じで肩をすくめると、翔をベッドの端っこに寝かせた。
「じゃ、遠慮なく…」
そう言って智が俺の股間に顔を近づけた。
べろりと舌が俺を口の中に導いた。
「ん…」
雅紀は翔を後ろから抱きしめながら、ごろんとベッドに横になって俺達をじっと見てる。
キングサイズのベッドは智の動きで、みんな揺れてた。
「…智、もう出るよ…」
さっきイってしまいそうだったから、限界はすぐに来た。
こくこくと智が嬉しそうに頷いて、俺を愛撫する手の動きを早めた。
「あっ…あああっ…智っ…気持ちいいっ…」
あっという間に俺は、智の口の中に熱を放った。
どくどくと智の口の粘膜に触れながら、ありったけ出すと、脱力した。
「潤のスケべ…」
智が口の端に出てきた白濁を舐めながら、俺にしなだれかかってくる。
「おまえだって興奮したんだろ…?」