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SHELTER【気象系BL小説】

第9章 HEAVEN


案の定、翔の部屋は足の踏み場もないくらい散らかってた。
片付けようとすると散らかるって言うから、不思議だよね。

「さて…やりますか」

着替えてきた潤とニノが腕まくりをする。

「お…お手柔らかに…」

引きつった顔の翔をソファに座らせておいて、4人でとにかく片付けた。
潤がこういうことは割りかし得意で、物をわかりやすいように収納していく。

翔はソファの上でハラハラしながら、ただそれを見ていた。
手を出そうとすると、智に怒られるからだ。

深夜までかかって、なんとか床が見えた。
ダンボールに入ってた荷物もなんとか収納することができた。

「よっしゃ、こんなもんだろ」

潤の一声で、やっと作業は終わった。

「もー汗かいた…シャワーしてくる」

ニノがいうと全員が頷く。
真っ暗な中、懐中電灯と電気ランタンを持って校舎の裏にある風呂小屋まで行く。

順番に服を脱ぎ散らかして水のシャワーを浴びると、爽快感に包まれた。
夏の名残でまだ少し暑い夜だった。

「今日は三階で寝るか…」
「あ、僕も」
「んふ。じゃあ行こっか」

智とニノが顔を見合わせる。

「今日は翔もいっしょにねようよ」
「ああ…そうだな」

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